【Google Cloud】WordPress のインストール

【Google Cloud】WordPress のインストール

Google Cloud で WordPress 環境構築の準備は整ったけど、じゃあ WordPress インストールのやり方は?ということで、WordPress のインストールと設定について書いてみました。

ここでは、Google Cloud 上で WordPress 環境を構築するための方法を解説します。

この記事を読むことで Google Cloud の使い方や WordPress 環境の構築方法が分かります。

この記事では以下について解説していますので、参考になればと思います。

  • Google Cloud 上で WordPress のダウンロードと配置
  • WordPress の初期設定

一通り実施すると、WordPress のインストールができます。

前提

Google Cloud 上で WordPress のインストールをはじめるには、いくつかの準備が必要です。準備の仕方については、こちらの記事で解説しています。

WordPress のインストールと設定

まず、WordPress に必要な DB とユーザーを作成し、そのあとに WordPress 本体のインストールを行います。

WordPress 用の DB とユーザーの作成

作成してある VM インスタンスに SSH 接続し、MariaDB にログインします。

# MariaDB にログインします
sudo mysql -u root -p

MariaDB にログインできたら、DB とユーザーの作成を行います。

-- ワードプレス用のデータベース wordpress を作成します
-- DEFAULT CHARACTER SET utf8mb4 でデフォルトの文字コードを utf8mb4 に設定します
-- utf8mb4 とは MySQL や MariaDB で使われる文字セットの名前で
-- 絵文字などの4バイト文字を扱える UTF-8 です
CREATE DATABASE wordpress DEFAULT CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_general_ci;

-- WordPress 用の新しいユーザー wpuser を作成します
-- localhost とすることで MariaDB が動作しているサーバーのみ接続を許可します
CREATE USER 'wpuser'@'localhost' IDENTIFIED BY '{任意のパスワード}';

-- wpuser に対して wordpress データベースのすべてのテーブルに対する権限を付与します
GRANT ALL PRIVILEGES ON wordpress.* TO 'wpuser'@'localhost';

-- 変更したユーザーや権限の情報を反映させます
FLUSH PRIVILEGES;

EXIT;

WordPress のインストール

WordPress のダウンロードと配置を行います。

# WordPress 本体をダウンロードするため、一時ディレクトリの tmp ディレクトリに移動します
cd /tmp

# wget はコマンドラインからファイルをダウンロードするためのツールです
# wordpress.org は WordPress 公式のサーバーで
# ここから最新版の WordPress をダウンロードします
# .tar は複数のファイルやディレクトリを一つのファイルにまとめるための形式で
# .gz は gzip という圧縮方式で、.tar のファイルを圧縮してサイズを小さくしています
wget https://wordpress.org/latest.tar.gz

# gzip で圧縮された tar アーカイブファイルを展開するためのコマンドです
# -x で 展開、-z で .gz 形式を指定、-f で対象のファイルを指定します
tar -xzf latest.tar.gz

# /var/www/html 配下にダウンロードした WordPress 本体を配置するため
# Apache のデフォルトページを削除しておきます
# -r はディレクトリを中身も含めて再帰的に削除、-f で確認せずに強制的に削除します
sudo rm -rf /var/www/html/*

# wordpress/. で wordpress ディレクトリの隠しファイルも含めた全ての中身だけを指す
# -a でファイルの所有者やパーミッション、タイムスタンプなどを保持したままコピーします
# /var/www/html は Apache が Web ページとして公開する初期ディレクトリ
sudo cp -a wordpress/. /var/www/html/

パーミッションの設定

配置した WordPress のパーミッションを変更します。

# /var/www/html ディレクトリ配下の所有者と所有グループを www-data に変更します
# -R で再帰的にサブディレクトリやファイルのすべてを対象とします
# Apache は www-data ユーザーとして動作しています
# (他の OS の場合は apache ユーザーの場合あり)
# そのため、このユーザーが /var/www/html 配下のディレクトリやファイルに対して
# 読み書きの権限がないとうまく動作しません
sudo chown -R apache:apache /var/www/html

# /var/www/html 配下のディレクトリすべてを 755 変更します
sudo find /var/www/html -type d -exec chmod 755 {} \;

# /var/www/html 配下のファイルすべてを 644 に変更します
sudo find /var/www/html -type f -exec chmod 644 {} \;

wp-config.php の設定

wp-config.php を修正し、WordPress の設定を行います。

cd /var/www/html

# wp-config.php のサンプルから wp-config.php を作成します
sudo cp wp-config-sample.php wp-config.php

# テキストエディターで編集します
# nano を使っていますが、お好みのエディターで問題ありません
sudo nano wp-config.php

wp-config.php の下記の部分を修正します。

define( 'DB_NAME', 'wordpress' );
define( 'DB_USER', 'wpuser' );
define( 'DB_PASSWORD', '{設定したパスワード}' );
define( 'DB_HOST', 'localhost' );

WordPress の表示確認

ここまで実施できたら、WordPress の表示ができる状態になっているはずです。ブラウザーで https://{外部 IP アドレス} にアクセスすると WordPress の画面が表示されると思います。

まとめ

ここまで一通り実施することで、WordPress の起動確認まで実施することができました。あとは WordPress に記事を書くだけです!お疲れ様でした。